秋を感じさせるような涼しい風も吹き始めましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。
皆さまいかがお過ごしですか?
少し時期が、遅くなったかもしれませんが、今回は、この時期に良くご相談を受ける「食欲がない。」「ご飯を食べない。」というテーマでお話をしたいと思います。
この悩みを抱えている飼い主さんは、意外と多いのでは、ないでしょうか?
これには、何らかの病気が、潜んで
いたり、ストレスが、溜まっていたりといくつかの原因が、考えられます。
今回は、「食欲がない。」いくつかの原因と対策についてお話します。
【もくじ】
1.病気の可能性は?
暑さの影響?確かにそれもあるかもしれません。いわゆる「夏バテ」?(これについては、後ほど説明します。)
確かに暑さで、食欲が、なくなるのは、人間だけではありません。
少し注意して欲しいのが、
「食欲がない。」という症状だけですか?
その他の症状は、ありませんか?
ということです。
「食欲がない。」というだけで、ご飯(ドックフード)は、食べないけれど、おやつなら喜んで食べて、元気は、いつもと変わらず、嘔吐や下痢もない。このような様子であれば、あまり心配は、いらないでしょう。
特に7歳以上で、他の症状がある場合は、体の中に何か異常が起こっている可能性があります。その場合は、できるだけ早く動物病院に相談してください。
気になる症状と病気をあげておきます。
症状によっては、こじらせてしまうと命に関わる場合もあります。ご注意ください。
体が熱い。呼吸が荒い。ぐったりしている。→熱中症
嘔吐、下痢、血便 → 消化器疾患 (胃腸炎、胆管炎、膵炎)
呼吸が荒い、咳、失神してしまう → 呼吸器疾患、循環器疾患(気管支炎、肺炎、心不全)
元気がない、黄疸、飲水量が多い、尿量が多い → 内臓疾患(肝不全、腎不全)
その他、悪性の腫瘍や椎間板ヘルニアなどによる痛みがあっても、食欲がないこともあります。
これらを診断するためには、詳しい検査が必要となる場合もあります。かかりつけの先生とご相談ください。
動きが悪い。元気がなく寝てばかりいる。ということも大事なサインです。
注意してあげてください。
2.暑さの影響、「夏バテ?」
いわゆる「夏バテ」には、ホメオパシーが、効果的です。
暑さが、続く季節に「食欲がない」というだけで、他に症状が、見当たらない場合、いわゆる「夏バテ」 暑さ負けが、疑われます。
これには、ホメオパシーが、効果的です。
ホメオパシーの中の
元気を出すレメディー (コエンザイム)
毒素を抜く、デトックス作用のあるレメディー(ヒーパー)
食欲増進作用のあるレメディー(ベルベリス)
これらを合わせて使ってあげるとたいへん効果的です。
注:レメディーとは、ホメオパシーの種類(薬剤)の呼び名です。
3.意外と多い お腹の冷やし過ぎ。
それから、お腹の冷やし過ぎも意外と多いです。
冷たいところでお腹を冷やし過ぎた結果、
食欲が、なくなったり、吐き気や下痢の症状が、出たりします。
この暑さですので、
エアコンをつけるのは仕方がないとして、
こまめな温度調節をして、冷やし過ぎに注意をしてあげてください。
そして、涼しいお部屋の中でも、さらにフローリングや、タイルの上などで、カエルのようにお腹を冷やしている場合は、バスタオルなどをひいたり、薄手の洋服を腹巻きがわりに着させてあげて、お腹を冷やさないようにしてあげてください。
こんな症状の時もホメオパシーが、効果的です。
ホメオパシーの中の
元気を出すレメディー (コエンザイム)
毒素を抜く、デトックス作用のあるレメディー(ヒーパー)
食欲増進作用のあるレメディー(ベルベリス)
そして、お腹の調子を整えるレメディー(ナックスボミカ)
これらを合わせて使ってあげるとこれもたいへん効果的です。
お腹の冷やし過ぎも要注意!!です。
4.ストレス でも、食欲がなくなります。
「食欲がない。」理由として、精神的なストレスを抱えているケースが、あります。原因が、ストレスかな?と思った時は、いつもと環境が、変わっていないか?留守番ばかりさせていないか?叱ってばかりいないか?など改めて生活を振り返ってみてください。
大好きだったお姉さんが、結婚して家をでてしまった。とか、仲の良かった同居犬が、亡くなってしまったなどの精神的なストレスでも、食欲が、なくなってしまうケースを経験したことがあります。
留守番ばかりさせていた場合は、いつもより長くそばにいてあげたり、愛のこもった言葉をたくさんかけてあげたり、優しくカラダをなでてあげて、スキンシップをいつもより多めにしてあげてください。
最近、よく叱っているなと思った場合は、その原因が、本当に叱るようなことだったのかを改めて考えてみてください。
犬としてみれば、飼い主さんにかまって欲しくてやっていた、もしくは、飼い主さんに何かを求めてやっていたのかもしれません。
もう一度、振り返って、
その原因に思い当たることがあれば、それを取り除いてあげてください。
運動の好きな子であれば、散歩や少し多めに遊んであげることも有効だと思います。
ワンちゃんの性格に合わせて、楽しさを見つけてあげるようにしましょう。
5.フードに飽きてしまった。
その他「食欲がない。」原因として、フードに飽きてしまったというケースも考えられます。
ビーフをメインのフードを与えていた場合、チキンやサーモンに変えてあげるとか、ドライフードから、ウエットフードに変えてあげるとか、少し温めてから与えてもらうのも、香りが強くなって、効果的なことが、あります。いろいろ工夫をしてあげてください。
良く、ジャーキーを与える方がいますが、ジャーキーは、トッピング程度にしてもらうことをお勧めします。ジャーキーは、カロリーの高いものが多く(だから美味しい)、栄養が、偏ってしまうことがあります。
ご注意ください。
まとめ
今回は、「食欲がない。」原因として、いくつか考えられることをご紹介しました。
理由は、いろいろありましたが、大切なのは、普段からワンちゃんの性格と状態をしっかり把握しておくことです。
そうすることで、ワンちゃんの変化にも、気付きやすくなります。
もう一度、ワンちゃんの性格を見直し、その子にあった生活を送るようにしてみてください。