区分 | 期間 | 体の変化 | ケアのポイント ★定期健診を年1回以上受ける |
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子猫期 | 誕生~1ヶ月 (授乳期) |
・目が開く ・歩き始める ・自分で排便 できるようになる |
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1ヶ月~2ヶ月 (離乳期) 食べ物の好みが決まる時期 |
乳歯が生えそろう | ☆離乳食の開始 ☆駆虫の実施 ☆排便・排尿のしつけ開始 ☆バランスのよい食事 3種混合ワクチン接種1回目(生後2か月) |
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3ヶ月~1歳 (成長期) |
・永久歯が生え始める ・永久歯が生えそろう |
3種混合ワクチン接種2回目(生後3か月) | |
成猫期 | 1歳~6歳 | 歯石がつきやすくなる | ★年1回の3種混合ワクチン接種 ★定期的な歯石の除去 ☆成猫用フードに切り替える ☆F.L.U.T.D(下部尿路疾患)に気を付ける ☆毛玉の排泄をチェック ☆生活習慣病・肥満に注意 |
高齢期 | 7歳~16歳 | ・老化が始まる ・寝ている時間が増える ・内臓や歯の機能低下 ・老齢による視力の低下 ・足腰の衰え ・痴呆が出始める場合も |
★年1回の3種混合ワクチン接種 ☆老猫用フードに切り替える ☆便秘に注意 |
ペットを知ろう
猫の腎不全
高齢の猫に多く見られ、じわじわと少しずつ進行するので、発見が遅れてしまうことが多い病気です。
腎臓の細胞が壊れて機能しなくなってしまった状態を腎不全と言います。
腎臓は、左右に二つあり、その30%が機能していれば、生命を維持していくことはできます。
それ以下になった時に多飲多尿・食欲不振・嘔吐・体重減少等の症状が見られます。
猫では、主要な死亡原因の一つになっています。
リンパ腫
リンパ球ががん化してしまう病気です。大きな腫瘍を作らない、血液のがんです。
完全に治すことは難しいですが、延命を目的とした治療になります。
リンパ腫の種類
多中心型リンパ腫
アゴや腋下等、体中のリンパ節が腫れてきます。
皮膚型リンパ腫
皮膚が赤くなったりただれてきます。ただの皮膚炎だと思っていると、全身に広がり急速に悪化してきます。
縦隔型リンパ腫
胸腔内にがんが現れ、胸水が溜まってきて呼吸が苦しくなります。
ネコ白血病ウイルスの感染との関わりが強く、若い猫に特別多いタイプです。
消化器型リンパ腫
腸の周辺のリンパ節が腫れてきます。食欲低下、嘔吐や下痢を繰り返して体重が減少してきます。
リンパ腫の一般的な治療法は、抗がん剤を使用します。ステロイド剤でもある程度状態を抑えられる場合もあります。
全身に広がってしまうがんなので手術では対応出来ません。
抗がん剤が効くといっても一時的なもので、再発してしまうこともあります。
当院では、自然療法を使ってリンパ腫の進行を抑えます。
抗がん剤は免疫力を低下させたり、食欲減退、嘔吐、下痢等の副作用を伴うことがあります。
よって、ステロイド剤も含めて、飼い主様と良く相談した上で抗がん剤や自然療法を使用するようにしています。
乳腺腫瘍
乳腺腫瘍は、悪性の場合と良性の場合があります。
猫の場合は、8割くらいが悪性腫瘍だと言われています。
見た目だけでの悪性か良性かの判断は難しいですが、急に大きくなってきたらまず悪性だと思ってください。
乳腺にできた腫瘍については、手術で取り除き、その細胞を病理診断してもらうことをお勧めしています。
すでにリンパ節や肺などに転移していることもあります。
当院では,免疫サプリメントや自然療法での治療をお薦めしています。