レーザー温熱

レーザー温熱

レーザー温熱とは

レーザー温熱(半導体レーザー・CO2レーザー)

 

レーザー治療は手術時間を短縮したり、痛みの緩和にも有効です。
当院は獣医用半導体レーザー治療器を導入しています。
レーザー治療と聞くと強力な治療を思い浮かべるかもしれませんが、
応用範囲が広く動物の負担を減らすことができるやさしい治療です。
アクセサリ(レーザーを照射するパーツ)を交換すれば、
皮膚の切開にもがんの温熱療法にも使えます。
出力の調整も簡単にできるので、治療の幅はとても広いです。

レーザー温熱の治療法と効果

治療法

切開・止血

切開・止血

レーザーは金属メスの代わりとして使えます。
通常の電気メスと比べてもレーザーメスは止血力が高く、
麻酔が覚めてからの痛みも大きく違います。

シール切断

シール切断

臓器や腫瘍の切除手術では動脈・静脈を切断していきますが、
そのたびに結紮(けっさつ)と言って血管を糸で結び出血しないようにします。
慣れれば早くなりますが、何箇所も結紮するとけっこうな時間がかかります。

レーザーでは専用のピンセットのような器具で摘むだけで、
あっという間に血管を閉じる(シールする)ことができます。
体の中に糸を残さないので、アレルギーの心配もありません。

特に避妊手術ではかなり時間を短縮することができ、動物の負担は軽減します。

イボの蒸散

イボの蒸散

皮膚にできる腫瘍については、小さなものならばレーザーで焼いて
無くしてしまうことができます。
無麻酔も可能な場合がありますのでご相談ください。
体へあまり負担をかけずに処置できます。

凝固治療

凝固治療

体表の腫瘍は少し大きくてもレーザーで熱を与えて凝固縮小させることができます。
正常な組織は血流が豊富なので熱を与えてもどんどん冷却されます。
ところが癌組織では温度が上昇しても血管が拡張せず、
熱が溜まっていくので大きなダメージを受けることになります。

腫瘍にICG(インドシアニングリーン)という色素を注入すると
レーザーをよく吸収して効果的に腫瘍の温度を高めることができます。

乳腺腫瘍の切除は一般的には全身麻酔下で行いますが、
レーザーならば局所麻酔だけ、場合によっては無麻酔で治療が可能です。

レーザーサーミア

レーザーサーミア

腫瘍に専用のプローブを刺して加温し、腫瘍を壊死縮小させます。
周りの正常細胞は血液で冷却されるのでダメージを受けません。
今までは手術が難しかった顔面の腫瘍でも大きな傷を作らずに治療可能です。
体の奥の腫瘍にはプローブを刺さずに、皮膚の上からレーザーを当てて熱を加えます。
火傷をしないように皮膚をジェルパッドで冷やしながらレーザーを照射します。
皮膚の近くと違って充分な温度上昇を得にくいのですが、
加温による局部免疫力の向上が期待出来ます。

完治が難しい場合も自己免疫の活性とQOL改善もしくは維持を目的とした治療ができます。
治療方法も全身麻酔など必要なく特殊なハンドピースを使い30分レーザーを照射します。

当院はレーザーサーミアにサプリメントを併せて使い、より効果的にがんを抑える工夫をしています。
お困りの方も提案できる治療方法がある場合がありますので一度当院にご相談ください。

効果

痛みの緩和

半導体レーザーは出力の調整で、体の奥の組織まで届きます。
皮膚の上からレーザーを当てるだけで、体内の組織の血行を改善させたり、痛みや炎症を緩和することができます。
レーザー単独で椎間板ヘルニアの痛みの軽減にも役立ちますが、鍼治療と併せて効果を高める工夫も
行なっています。

歯周病・歯肉炎の改善

歯周ポケット内の殺菌が可能です。歯肉を引き締めると共に食欲や口臭が改善されます。

耳ダニの治療

レーザー照射でダニを退治することができます。炎症や痒みが治まってきます。
もちろん耳にはほとんど負担をかけません。

アレルギー、アトピー性皮膚炎

皮膚炎もレーザー照射で改善する可能性があります。
ステロイドを使いたくない、ステロイド治療から抜け出したいという飼い主さまには、
特にお勧めできる治療法です。