犬・猫への自然療法について

今回は、当病院で行なっている自然療法について詳しく説明します。

以前、ガン治療に使用していると説明しましたが、その他に使用している病気も含めて、改めてお話します。

ホームページにあるように当病院では、西洋医学だけでなく、自然療法も取り入れて治療をしています。

私自身、初めは、西洋医学を使って治療をしてきました。そうしているうちに二つのことが気になるようになりました。

一つは、薬を与える事によっておこる副作用についてです。

病気を治すために与えたお薬で、吐き気や下痢をしてしまう。食欲がなくなったり、ふらつきがでてしまう。そして、それを防ぐための薬を与える。それってどうなんだろう?病気を治すためには、仕方のないことなのだろうか?

副作用が、少なくて効果のあるものは、他にないだろうか?と考えました。

 

そして、もう一つは、同じような治療をしていて、頑張って、快復してくれる子とそうでない子がいます。その差は、何だろう?その子の免疫力?体の治そうとする力の差なのかな?もしそうなら、そこの力(免疫力)を引きあげることはできないのかな?と考えました。

そんな考えから、いろいろ探してみましたところ、これからご紹介する自然療法に出会うことが、できました。

残念ながら、全てのペットを救うことは、できません。

一頭でも多くのペットたちの痛みや苦しみを少なくしてあげて、ご飯をたべて、散歩もできて、飼い主さんと一緒に過ごす時間を少しでも長くしてあげることが、できれば良いかな?と思っています。

 

それでは、いくつか紹介していきましょう。

 

 

○ホモトキシコロジー(ホメオパシー)

 

ホモトキシコロジーの考え方

 

病気は、身体の中にできる毒素が、原因で起こると考えています。毒素は、体内で産生されるものもあれば、体外から侵入するものもあります。生まれる前に母親の胎内で毒素に侵されている場合もあります。これらの毒素を取り除こうと体にある生体防御系は、抵抗し戦いを挑みます。その際、うまく毒素を排除できれば、元気になり、うまくいかなかった場合、病気として症状をだします。

この身体に有害な毒素を中和し、解毒し、除去する働きを助けるのが、ホモトキシコロジーになります。

 

ホモトキシコロジーは、解毒、排毒(デトックス)をする事によって、「生体防御系、免疫系のサポート」「細胞、組織、臓器の活性化」などの働きを助けて、元気、食欲を出し、体調を整えていくというものです。

 

犬や猫の腎不全に使用すると多く症例で、元気や食欲の改善が、みられます。

腎不全という病気自体が、完治の難しい病気ですが、元気、食欲のある状態で、延命させるという効果は、多くの症例で、見られています。

 

また、不定愁訴(なんとなく元気、食欲がない)や、暑さによる食欲不振、慢性の吐き気や下痢が、続いているなどの症状にも、効果が見られています。

 

何回か、注射していると、デトックス効果から動きがよくなり、毛艶も、よくなっていきます。この治療は、副作用が、ほとんどありません。

 

その他、肝臓腫瘍が、できているワンちゃんに使用して、元気、食欲を維持できている症例もあります。

 

 

コルディM. コルディG. モノリスジーン

 

コルディは、動物の免疫調整力を助けるサプリメントです。

冬虫夏草を主成分としています。動物実験では、免疫細胞の活性化、腫瘍の抑制、活性酸素の除去といった健康に役立つ作用を認めています。

抗がん剤や他の薬剤とも併用できます。

副作用もほとんどありません。

 

コルディM    冬虫夏草を主成分としています。

 

コルディG    悪性腫瘍へのより良い効果を期待して、コルディMにゲルマニウムを入れてあります。

 

モノリスジーン  さらに悪性腫瘍への効果を期待して、コルディGに NMN という成分を加えています。

 

詳しくは、当院で、お尋ねください。

 

 

 

オゾン療法

 

オゾンガスを身体にいれることによって、

活性酸素の除去、細胞の活性化、血液への酸素供給、免疫機能の向上、抗酸化作用、アンチエイジングなどが、おこなわれます。

主に「注腸法」といって、おしりからオゾンガスを入れてあげる方法又は、皮下にガスを入れてあげる皮下注射法を用います。

犬のアレルギー、犬の椎間板ヘルニア、犬の腫瘍などに使用しています。

週に1〜2回のペースで投与していきます。

 

POC水

 

水分を除いた動物の体組成を占める有機性の炭素を極小の大きさ(10ナノメートル程度)にまで細かく粉砕して、水溶液に溶かしたものです。

作用機序は、まだはっきりしていませんが、このPOC水を飲むことによって、状態が、良くなったペット達を多く見ています。

それから、一緒に投与した他の薬剤の効果も

促進するようです。

 

 

まとめ

 

犬や猫の悪性腫瘍や腎不全は、完治を望むことが、難しい病気です。

ペットの高齢化により、これらの病気が、増えています。

残念ながら、それぞれのペットの状態によって、効果には個体差が、あります。

すべてのペット達の状態が、良くなる訳ではありません。

ただ、効果の見られたペットは、元気、食欲を保った状態で、過ごすことが、できています。

少しでも長い時間、飼い主さんと一緒に過ごしてもらえれば。と思っています。